秋の終わり

夜も更けてひょっとすると手足の先がかじかむくらいの気候に、やっと、なってきた。
いい。本当にいい。冬が好きだ。
凛と冷えて乾いた空気にコートの襟を撫でられ首を竦めながら見上げる、うっすらと曇った空の美しさは他に喩えようもない。
早くきりきり寒くなってくれ。